この星に生まれて・2

2006年 03月 04日 ( 2 )




ベビーカーデビュー

今日は天気もよかったので、ベビーカーデビューをした。0歳一ヶ月を過ぎたので外気浴をした方がいいそうだ。

朝から家の中で父と母が一所懸命ベビーカーの練習をしていた。父は説明書を読みながら、母は説明書を読む父に教わりながら、何度もシミュレーションをしていて、僕もそれにつき合わされた。ベビーカーはスリング(抱っこひも)よりかっこいいかも。身動きもできるし。

太陽がきらきらしてるお昼すぎ、どきどきしながらお外へ。マスクをした怪しい母は、くしゃみばかりしている。僕は初めてのベビーカーにちょっと緊張。

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ごろごろごろごろ…ああ、いい気持ち。この振動、なんだか眠く…眠……zzzzz

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いつの間にか僕は寝てしまって、気付いたら公園の中にいた。わあ、空気がおいしいな。暖かくていい気持ち。

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ベビーカーに揺られてほとんど寝ていたけど、ふと目を覚ました時、ショーウィンドウに映る僕らの姿を、母がじーっと見ていた。姿勢を変えたり、きどったりしながらしばらくながめ、にんまり笑った。
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by takahito_k121 | 2006-03-04 15:25 | 日々思う

僕の誕生

あれは雪の日だった。この世に飛び出す予定は一週間も先だったけれど、僕の環境はものすごい勢いで変化してゆき、予定外に早出することになった。まあ人生とはそういうものなのだろう。

経産婦も真っ青の1時間30分という記録で僕はこの世に、文字通り飛び出してきた。我ながらびっくりした。だっておいしい羊水がどんどん外に出て行くんで、僕は苦しくなったんだ。

(このままじゃまずい!)

あせるとどんどん苦しくなって、生まれる前に死んでしまうなんて嫌だ、と思った。

(どうにかしなきゃ)

そうして頭をドリルのようにして突き進み、(我ながらこれは随分ワイルドだった)いそいで外に逃げ出したんだ。

外は明るくてまぶしくてちょっとこわかったので、不覚にも泣いてしまった。そうか、泣くっていうのはこいう感じなんだ。僕は初めて「泣く」をした。喉から熱いものが勢いよく外に出て行って、なかなか気持ちいいものだ。

僕は見知らぬお姉さんやおじさんの手を経て、すぐに母に抱っこされた。それが母だとすぐにわかった。声だ。僕が僕を意識するようになってから、ずっと聞こえていた声。声は時にへんてこりんな歌を歌っていたり、眠いのにお腹の上から延々と話しかけられたり、笑っていたり怒っていたり、色んな音に混じっていつも聞こえていたそれ。

そうか、この人だったんだ。

『初めまして。壁の向こうからとんとんやってたのはあなた?僕はキックでお返事してたよ!』

って言ったんだけど、わかってくれたかな。

「それと、僕、お腹がすいたよ!」

僕の最初の大仕事を終えて腹ぺこなんだ。

「あら、この赤ちゃん、おっぱい飲むの上手ねえ」

と、しょっぱなから知らないお姉さんに褒められた。ふふん♪さっきまでいた場所とこことは全然違うけど、ここもそんなに悪くなさそう。


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by takahito_k121 | 2006-03-04 14:55 | 僕とは

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