この星に生まれて・2

カテゴリ:僕とは( 2 )




初めまして

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5歳にもなってしまった兄さんにかわり、今日から僕がこの場を引き継ぐことになりました。

僕、ヒロ、0歳、生まれたて。

どうぞよろしくお願いします。

僕は今ホッとしている。タイトル通り、無事にこの星に生まれて来た事はもちろんだけど、何より僕をホッとさせたのは名前。

僕が母さんのお腹にいる時、こんな会話が聞こえた。

「タカ、赤ちゃんの名前なにがいいかなあ?」(←一番よく聞こえてた人の声)

「えーー、名前か〜う〜〜ん」(←信じられないくらいうるさい人の声)

「なにがいいかなー」

「・・・電気ボーズ!!!」

「は?で、でんき??」

「電気ボーズがいい!いいじゃん!電気ボーズ!」

「え、ちょ、ちょっとそれは」

「絶 対 電 気 ボ ー ズ が い い !!」



この時の僕の気持ちわかる?あせったなんてもんじゃないよ。電気ボーズって…でんきは漢字でボーズがかたかな?…っていやそういう問題じゃなく。

だから生まれてきて僕の名前を聞いた時はホッとしたよ。もう電気ボーズ以外ならなんでもいい!くらいに思っていたからね。

そうしてお腹の中で聞いていた声の主を順番に確認していった。

あの僕を電気ボーズと名付けようとしてた声、いつも常にうるさくて笑ったり泣いたり怒ったり激しくドタバタしてたのは…

そうか。この人か。僕の兄さん。

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うるさいよ!オレ!
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by takahito_k121 | 2011-08-22 13:54 | 僕とは

僕の誕生

あれは雪の日だった。この世に飛び出す予定は一週間も先だったけれど、僕の環境はものすごい勢いで変化してゆき、予定外に早出することになった。まあ人生とはそういうものなのだろう。

経産婦も真っ青の1時間30分という記録で僕はこの世に、文字通り飛び出してきた。我ながらびっくりした。だっておいしい羊水がどんどん外に出て行くんで、僕は苦しくなったんだ。

(このままじゃまずい!)

あせるとどんどん苦しくなって、生まれる前に死んでしまうなんて嫌だ、と思った。

(どうにかしなきゃ)

そうして頭をドリルのようにして突き進み、(我ながらこれは随分ワイルドだった)いそいで外に逃げ出したんだ。

外は明るくてまぶしくてちょっとこわかったので、不覚にも泣いてしまった。そうか、泣くっていうのはこいう感じなんだ。僕は初めて「泣く」をした。喉から熱いものが勢いよく外に出て行って、なかなか気持ちいいものだ。

僕は見知らぬお姉さんやおじさんの手を経て、すぐに母に抱っこされた。それが母だとすぐにわかった。声だ。僕が僕を意識するようになってから、ずっと聞こえていた声。声は時にへんてこりんな歌を歌っていたり、眠いのにお腹の上から延々と話しかけられたり、笑っていたり怒っていたり、色んな音に混じっていつも聞こえていたそれ。

そうか、この人だったんだ。

『初めまして。壁の向こうからとんとんやってたのはあなた?僕はキックでお返事してたよ!』

って言ったんだけど、わかってくれたかな。

「それと、僕、お腹がすいたよ!」

僕の最初の大仕事を終えて腹ぺこなんだ。

「あら、この赤ちゃん、おっぱい飲むの上手ねえ」

と、しょっぱなから知らないお姉さんに褒められた。ふふん♪さっきまでいた場所とこことは全然違うけど、ここもそんなに悪くなさそう。


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by takahito_k121 | 2006-03-04 14:55 | 僕とは

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