この星に生まれて・2

BCG

昨日は朝からお風呂に入れられ、それはいつもと順序が違うし、父母が何やら初めて聞く単語を繰り返していたので、僕は嫌な予感がした。

ヨボウセッシュ。チュウシャ。ビーシージー。

はて。それはなんだろう、おいしいのかな?

午後に母と散歩にでかけ、僕が生まれた産院に行った。懐かしいな。あれは冬、大雪の日であたりは真っ白…今はこんなにも鮮やかな緑色。僕は体重が倍以上になって…

そんな感慨にふけっているうちに、赤ちゃんがたくさんいるところへ僕らは着いた。ほお、みんな赤ちゃんだ。泣いたり笑った…笑っ……?

おかしい。笑っている赤ちゃんがいない。赤ちゃんはよく笑うものなのに、ここはなんか変だぞ。あの赤ちゃんなんかこの世の終わりみたいに泣いてるし…しかもみんな上半身が脱がされている。

(今日は暑いからかな?)

そうこうしてるうちに僕の名前が呼ばれた。

母は僕を抱っこして白い服の女の人の部屋に入る。こういう白い服の人たちは優しいんだけどたまに痛いことをするので、僕はちょっと警戒した。

「はーい、今日はBCGですよね?上半身、遠山の金さんになってね〜」

(は?なにトオヤマ?)

僕はわからないので聞き返そうとすると、母は僕の服を脱がせ始めた。

「じゃあね、ちょっとぎゅっとするから、お母さん、押さえててね」

母は真剣な顔で僕を押さえつけにかかる。

ん?なんだ?僕に何か施すのか。

あ!
うでに何かひっつけられた!

「お、強いね〜泣かないね〜」

うん?これ泣くとこ?

「じゃあも一個ね〜」

うーー…むむ??おいおいちょっとちょっと、それ痛い……

「ふんぎゃーー!」

「はい、終わり」


うでに二回何かをひっつけられ、僕は一声抗議し、拘束から解放された。ふう。

『ねえ早くお洋服着せてくれない?あの女の子がこっち見てて恥ずかしいよ』

と、僕は言ったのに、母は

「そうなんだ?痛かった?そう〜えらかったね〜」

と、とんちんかんな事を言っている。


それにしても、朝から父母が言っていた『チュウシャ』が気になってしかたない。
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by takahito_k121 | 2006-05-31 16:29 | 日々思う

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